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構造を探りながら読む

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前回に引き続き『最後の一人までが全体である』を読み進めていきます。  構造も複雑で、前回参加できなかった人も参加したので、 頭からとびとびで読みながら振り返ります。 メタ視点に近い冒頭のシーンを軸足に、他に主たる二つの年代を行き来するこの作品。 冒頭のシーンから連なるメタな視点のシーンの人物が、 一体どこの時代からの視点で語っているのかが疑問点に上がり、 読み進めていく事でちょっとずつヒントのようなものが掴めていきます。 特別クラスは来週で終わりになります。 担当:広瀬

複数の空間の重ね合わせ

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 今回から坂手洋二さんの『最後の一人までが全体である』を読んでいきます。 四畳半という要素を共通項にして年代と空間が行き来したり重なり合ったりする構造のこの作品。 登場人物も多く、学生運動時代のような堅い言い回しや難しい用語も多いため、 少しずつ整理しながら読みすすめていきます。 また、「アングラ」「新劇」「メタシアター」など聞き慣れない演劇用語も出てきたため、 村上さんから少し説明がありました。 「新劇」は西洋演劇が入ってきた当時の翻訳劇を歌舞伎などの伝統芸能と呼び分ける為に作られた用語だそう。 そこから今までこの特別クラスで扱った岸田國士やつかこうへいなどの名前も挙げつつ、 ざっくりと演劇史を辿るような説明になりました。 この特別クラスも残すところあと数回、この作品を引き続き読み進めていきます。 担当:広瀬